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WarlockReport #2 ワーロック・リポート

異変はクフィム島の北方、シュ・メーヨ海で起きた。
海上に立ち上る大きな光。
巨大な竜の出現に、世界が震えているようだった。

Bahamut 「ヴァナ・ディールよ!我が一族よ!我が名は真龍の王バハムート!」

Bahamut 「現れるときが来た!世界の終わりに来る者が…!」

Bahamut 「今こそ聖戦のとき!我が下に集え!神の血を流すがため!」


ジュノ上層。
モンブローは目覚めた男を診察していた。

Monberaux 「具合はどうですか?」

??? 「…俺は…」

Monberaux 「あなたは十数年近く、眠り続けていたんですよ。いや、彼の言葉を借りれば、時間が止まっていたのです…」

??? 「…彼?」

Monberaux 「少し昔話をしましょうか…」



十数年前。
ある赤魔道士が、モンブローを訪ねた。

??? 「こいつを預かって欲しい」

Monberaux 「…!この人は一体…?」

??? 「死んではいない。かといって、生きている訳でもない。ただ、時間が止まっている」

Monberaux 「時間が止まって…?」

??? 「こいつは、過去と未来を失った。つまり、記憶や思い出と、新たにそれを作ることが出来なくなってしまった」

Monberaux 「…」

??? 「だが、いつか必ず目覚める時が来る。それまで、ここに置いて欲しい」

Monberaux 「何故ここに?いくら私でも手の施しようが…」

??? 「…」

モンブローは男の瞳を見た。

Monberaux 「…分かりました。それで、彼の名は?」

??? 「昔の名前は意味を持たない。目覚めたら、ワーロック・リポートとでも呼んでやってくれ」

それ以来、モンブローの前にその赤魔道士が現れることは無かった。


??? 「…ワーロック・リポート?」

Monberaux 「どうですか?何か思い出しましたか?」

??? 「いや…」

Monberaux 「そうですか…。とりあえず、ワーロック・リポートさんと呼ばせてもらいますね」

WarlockReport 「…あぁ」

ワーロック・リポートは静かにうなずいた。
その手は帽子の鍔に当てられていた。

WarlockReport 「…?」


Rosaline 「先生、親衛隊の方が…」

Monberaux 「分かりました。すぐに行くと伝えてください。それと、彼に何か食事をお願いします」


WarlockReport 「…ワーロック・リポート…」

―時は動き始めた。

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