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WarlockReport #3 命の洗礼

デルクフ下層。

Crooked Arrow 「…ここで足止めだなんて、我々を信用してないというのか。なめられたものだ」

Wolfgang 「私語は慎め。待機命令は、休憩を意味する訳ではないのだぞ」

Crooked Arrow 「ハッ、申し訳ありません!」

Wolfgang 「しかし…この先で一体、何が…?機関の要請で駆けつけたものの…」

その時、デルクフに衝撃が走った。
北のラインから膨大なエネルギーが逆流したのである。
無論、ウォルフガングたちは知るはずも無い。

Wolfgang 「な、何だ、今のは!?各自、戦闘態勢に入れ!」

Neraf-Najiruf 「隊長!今の衝撃で扉が!」

Wolfgang 「よし、俺に続け!これは非常事態だ!」

デルクフ中枢。
いるはずの“機関”の人間の姿は無かった。

Wolfgang 「これは!?誰もいないのか?ここで何があった?」

Pherimociel 「隊長!」

Wolfgang 「どうした?」

Pherimociel 「人が…人が倒れています!」

銀髪に白い肌。
黒紫…いや、闇のような衣服を身に纏った少年だった。

Wolfgang 「息はしている…。彼が、ここでの出来事を知っているかもしれんな」

Pherimociel 「…どうしましょう、隊長?」

Wolfgang 「モンブローを…いや、上層の医者を呼んでこい!」

その頃、モンブローは診療所で、ワーロック・リポートに昔語りをしていた。


Wolfgang 「容態はどうだ?」

Monberaux 「特に外傷は無いようだけど…実のところはよく分からない」

Wolfgang 「どういうことだ?」

Monberaux 「…患者に関することは、いくら君にでも言えない」

Wolfgang 「とりあえず、そいつは重要な証人だ。すぐにでも、連れていかねばならん。まだ目は覚めないのか?」

Monberaux 「いや…でもウォルフ、あの部屋は一体?デルクフの塔にあんな施設があったなんて…。あそこでジュノの研究者が何をしているのか君は知っているのかい?」

Wolfgang 「おまえは知らなくてもいい」

Monberaux 「そうか。たしかに知らない方がいいこともある。例えば患者の病が不治の場合なんてのはね。でも、もしそうでなければ…」

Wolfgang 「ジュノに病など無いさ」

Monberaux 「…では質問を変えるよ。あの時、何が起きたんだい?」

Wolfgang 「さぁな。それを調べるために、あの少年の目覚めを待っているんだ。しかし、ただ眠っているだけというのなら、ここに置いておく必要はないな。すぐにル・ルデの庭へ運び入れる手配をしよう」

少年は既に目覚めていた。

??? 「…」

WarlockReport 「お前は…?」

少年は、もう一人の目覚めた男に青いアミュレットを手渡した。

WarlockReport 「…これは?」

ワーロック・リポートはアミュレットに目をやった。
次の瞬間には、少年は消えていた。

WarlockReport 「!…あの少年…俺のことを知っているのか?」

ワーロック・リポートは思考をめぐらせた。
しかし、返ってくる答えは無かった。

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