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WarlockReport #4 エルヴァーンの主人

Wolfgang 「クッ、何をしている!ここいら一帯を封鎖しろ!ネズミ一匹逃すな、必ずどこかに姿を現すはずだ!」

ヴォルフガングが声を上げている。
モンブローの診療所にいた謎の少年が、忽然と消えてしまったのである。

Nag'molada 「あの少年、どこかで見たことが…」

黒衣の男は静かにつぶやいた。
少年を取り調べにきた機関の人間―ナグモラーダだ。

Monberaux 「一体、どうなってるんだ?とても起きあがれそうになかったのに…医学の常識を超えている」

数日後。

WarlockReport 「…」

ワーロック・リポートはアミュレットを眺めていた。

Monberaux 「そのアミュレットは…あの少年のものですね?」

WarlockReport 「何故、俺に…」

Monberaux 「それはあなたが持っていた方が良さそうですね。何かの手がかりになる大切なものかもしれない。それに…」

モンブローは口をつぐんだ。

Monberaux 「…テレポイントのことは知っていますか?」

WarlockReport 「テレポイント?」

Monberaux 「三国にあるテレポイントに異変が起こったようです。親衛隊も動いているようですし、少年の件と関係があるかもしれません。あなたも調べてみてはどうです?」

WarlockReport 「俺が?」

Monberaux 「あなたも、おそらくは冒険者だったのでしょう。旅に出れば、記憶に繋がる何かを得ることができるかもしれませんよ」

WarlockReport 「俺の記憶…」

Monberaux 「この上層にある酒場に行ってみると良いでしょう。あそこのマスターならいろいろと情報を仕入れているはず」

WarlockReport 「そうだな…病院暮らしにも飽きてきたところだ」

モンブローは微笑んだ。

Monberaux 「それは何よりです」


ワーロック・リポートは酒場の扉を開けた。

Master 「おいおい、店の前の張り紙を見たのかい?今日は女性エルヴァーンの竜騎士限定だぜ?」

酒場の主人らしきエルヴァーンがグラスを磨いていた。

WarlockReport 「すまない。出直そう」

あっさり引き下がる客の顔を見た主人は、不思議な表情になった。

Master 「いや、待て…あんた…どこかで…」

WarlockReport 「俺を知っているのか?」

Master 「いや…初めて会うはずなんだが…。俺はクワトロ。あんたの名前を聞かせてくれ」

WarlockReport 「ワーロック・リポート」

Quattoro 「変わった名前だな。まぁ、今日は客が来ないだろうからな…一杯飲んでいきな」

そういうとクワトロは磨き終えたグラスに酒をついだ。


Quattoro 「テレポイントねぇ…その話なら聞いてるぜ。あんた、あそこに行こうってのかい?見たところ赤魔道士のようだが…記憶が無いってんじゃあ、ちと心配だ。道案内を一人紹介してやろう」

WarlockReport 「道案内?」

Quattoro 「それなりに頼りになるヤツだから安心しな。明日の正午、チョコボ厩舎で待ってな。そいつが見つけてくれるよう手はずしておく」

この酒場の主人は何者なのだろうか。
そう思いながらも、ワーロック・リポートは、彼の言葉に信頼に似た何かを感じていた。

WarlockReport 「分かった。礼を言う」

ワーロック・リポートは帽子にそっと手を当てて店を出た。

Quattoro 「あの仕草…俺は知っている…」

クワトロはグラスを磨きながら赤い帽子を思い浮かべていた。

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