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VanaDielStyle : 2-75 D


Moogle 「ご主人様!!おかえりクポ〜!!!」

久しぶりにモグハウスに戻った主人を前に、モーグリは、やや興奮気味だ。

Moogle 「手紙が届いているクポ!」

男は差し出された手紙の封を開け、無言で目を通す。
最後に「D」と記されていた。

Moogle 「また行ってしまうクポ?」

主人への手紙。
それは新たなる旅の始まりを意味していた。

??? 「大丈夫。今度は、すぐに帰ってくるよ」

男はモーグリに微笑んだ。

ヤツを救うには預言者の助言が必要だ
ジュノにて待つ D

ジュノ下層。
競売所の前を行きかう人々の間をすり抜ける様に男は歩いていた。
やがてジュノでは珍しく人通りの少ない所に出た。
目の前には扉がある。
男は躊躇なく、その扉を開けた。

中には長身のエルヴァーンが一人。
黒い旅人帽に黒いケープ。
背には優雅な弧を描いた長剣を背負っている。

??? 「久しぶりじゃの」

エルヴァーンの腰あたりで声がした。
入ってきた男は眉をひそめながら答えた。

??? 「久しぶりだな、ディール」

Diel 「ブラウンシュガー」

エルヴァーンの男―ディールは確かめる様にその名を呼んだ。

Brownsugar 「この手紙の事だが…」

Diel 「俺の仕事は、お前を預言者の許に案内する事だ」

Brownsugar 「その預言者とは何者だ?それに彼を救うとは…?」

Diel 「全ては預言者に聞け。だが、その前に謝らねばならん」

Brownsugar 「何をだ?」

Diel 「これだ」

ディールの長剣がブラウンシュガーを一閃した。
いつの間に抜いたのであろうか。
だが、ブラウンシュガーは、体を大きく仰け反らせて、これを避けていた。
体勢を戻した時には、こちらも抜刀している。

Diel 「よかろう」

ディールの背で鍔鳴りが聞こえた。

Brownsugar 「何のつもりだ?」

ブラウンシュガーは剣を収めながら尋ねた。

Diel 「確認した」

Brownsugar 「何を?」

??? 「救世しゅ…ぐぉ」

ディールの左拳は強く握られていた。

Diel 「…ブラウンシュガーだと」

そう言うとディールは扉に向かって歩き出していった。
胸の青いペンダント―リンクパールを付けているのだろうか―が静かに光を放っている。
ディールは扉を開いた。

Diel 「この先だ」

言われるままにブラウンシュガーは扉の外に出た。

Brownsugar 「これは…」

そこに見慣れたジュノの景色は無かった。

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