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VanaDielStyle : 2-79 トレインマン


そこには男が横たわっている。
眠っているのだろうか。
赤い羽根付き帽子が印象的だ。

帽子に隠れた瞳が静かに開き、男は体を起こした。

??? 「ここは…」

見たこともない風景。
自分のいる場所より、低い位置にレールが敷かれている。
その先は、どちらもトンネルに続いている。

??? 「グスゲン…では無いか。それにしても妙な感覚だ…」

その時、レールの上を猛スピードで何かが走ってきた。
グスゲンで見るようなトロッコではない。
巨大な鉄の塊がいくつも連なっている。
それは男の前で停止した。

??? 「…」

鉄の塊にある扉が開き、長身の男が降りてきた。

??? 「よぉ、上手く罠にかかってくれたみたいだな」

それが挨拶だった。

??? 「罠だと?」

??? 「そうよ。ここは、お前たちの世界とデュナミスの狭間。お前は閉じ込められたって訳よ」

??? 「そうか…」

男は帽子を被りなおした。

??? 「お前を倒せば、ここから出られるのか?」

??? 「ククク…試して見るかい?」

帽子の男は、その剣に手をかけた。
だが―

??? 「グッ―!?」

長身の男の拳が、帽子の男を吹き飛ばしていた。

??? 「ただ閉じ込めた訳じゃあねぇんだぜ。お前の【力】は、元の世界に置き去りなんだよ」

??? 「何だと…」

??? 「お前がいなくなれば、そのリンクシェルも終わりだ。後は順番にアノマリーどもを始末していけばいい」

長身の男は、再び鉄の塊に乗り込んだ。

??? 「一生、そこで大人しくしてろ」

鉄の塊は再び動き出した。

??? 「一つだけ教えてやる…俺の名はトレインマンだ」

??? 「トレインマンだと?また妙なヤツが出てきたな…やれやれ、だ」

男は帽子に手を当ててつぶやいた。

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