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2-81 分かたれた魂、それぞれ

男は考え込んでいた。

右のトンネルを進めば左から出てくる。
左に行くと、その逆だ。
ここから出るには、あのトレインマンの…列車に乗るしかないのか。
親切に乗せてくれそうにはないがな…。

??? 「やれやれだぜ…」

男は帽子を直しながらつぶやいた。

その時、再び列車が入ってきて、停止した。
扉が開く。
中からトレインマンが放り出された。
それに続いて、男が、もう一人出てくる。
トレインマンをブチのめして、ここまで案内させた―ワーロック・リポートだ。

WarlockReport 「じっとしていろ」

ワーロック・リポートはトレインマンにバインドをかけると、男の方へ歩き出した。

??? 「…感覚で分かる。【俺】だな」

WarlockReport 「そのようだ」

奇妙な会話だ。

WarlockReport 「この【力】、お前に返そう」

??? 「それは有難い。だが、その前に…」

男は列車に顔を向けた。

??? 「こいつには、自由に乗れるのか?」

WarlockReport 「あぁ、運転の方は大体覚えた」

??? 「ならば、お前は元の世界に帰れ。俺はデュナミスに行く」

WarlockReport 「…どういう事だ?」

自分の力が必要ないというのか、この男は。

??? 「俺は向こうで、やり残した事がある。だが、元の世界も気がかりだ…」

そう言うと、男は薄紫色のパールを見せた。

??? 「光が弱まっている…分かるか?」

WarlockReport 「…」

ワーロック・リポートは、そのパールを手に取った。
彼の心は、ざわついた。
懐かしさ―か。

??? 「それを持って戻ってくれ」

WarlockReport 「俺に何ができる?」

??? 「俺にできる事が…できるさ」

WarlockReport 「なるほど。努力しよう」


赤い男が二人、列車に乗り込む。

Trainman 「おい、待ってくれ…俺を置いていくな」

まだ動けないトレインマンが二人を呼び止める。
羽根付き帽子の男がそれに応えた。

??? 「一生、そこで大人しくしてろ」

男は手帳を取り出し、ペンを走らせた。
そして、何かを書いたページを破り、トレインマンに見せた。

??? 「つけの領収証だぜ」

列車が走り去った後には、男のサインが記された、その紙切れだけが残った。

Shunmi

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