- 2010-05-31 (Mon)
- WarlockReport
以前から楽しみにしていた IA の講演と UX/HCD も絡めたパネルディスカッションが社内で開催されました。
Togetter - まとめ「ユーザーエクスペリエンスデザインにおける情報アーキテクチャ設計」
Togetter にもまとめましたが、前半の講演部分を整理してみます。
ちなみに、私は Java でサーバアプリケーションを書いている子なので、裏方のエンジニア視点も入れてみようと思います。
あと、書き終わってみると、私的な解釈も入っていたので、その辺はよしなに。
予習として IA100 は外せない子なので読んでおくのが吉。
では、ドーゾ。
IA とは
人と情報(コンテンツ、サービスなど)を繋げるための構造=アーキテクチャ。
そのための設計も入るとして、単なるワイヤーフレームのことを指しているわけではありません。
「繋げる」というのは全体を見渡すと「伝える(そして、伝わる)」ということでしょう。
プログラマやエンジニアも人とシステムを繋げようとしているのは、ご存知の通り。
情報アーキテクトの役割はデータを情報から知識、そして知恵と順に昇華させて人々に届けるための仕組み= IA を構築すること。
- データを情報にするには、隠されている関係性を見つけて再構築する(IA100 「統合」)
- 情報を知識にするために、選択と編集、つまりデザイン(おそらく狭義の)を行う(IA100「組織化・文脈化」)
- 知識を知恵にするには経験や体験が必要(IA100「組織化・文脈化」)
「データの情報化」は関係性の発見という点で、要件や仕様ドキュメントからオブジェクトを抽出することに近いと思います(全く逆の方向なのですが)。
また、RDB のテーブル設計などでもさんざん「隠されている関係性」を探しています。
これはいつかのライトニング勉強会で話をした世界。
目に見える部分の Web デザインは「情報の知識化」 を助けます。
システムで言うと、パッケージ化やモジュール化を行っている世界の話かも。
「知識を知恵に」は Web やシステムを実際に「使う」ことでなされます。
知恵は経験や体験から得られるもの、と考えると、ここは正に UX デザインの領域かもしれません。
Web における IA
ここは IA100 の図解を見てもらった方が良いのですが、メモとして。
「なぜアーキテクチャが必要なのか(IA100-02)」
- 利用者の発見支援
- 情報提供者の意図の反映
- 変化への対応
「Web 情報アーキテクチャの階層(IA100-05)」
- Web 全体のエコシステム
- 企業、組織の持つサイト全体の関係 EIA
- サイト単位のストラクチャ
- ページ・画面単位のグラフィックデザイン
サイト単位でもう一段落としたもの
- サイト構造 : 理解を助けるためのストラクチャ、分類
- ナビゲーション : 見つけるためのリンク、検索
- ラベル : 伝えるための文言、用語(アイコン、マークなども含む)
企業から見た Web プロジェクト(ビジネスとして注力するポイント)
- どのようにサイトに来てもらうか
- どのようにもてなすか
- どのように運営するか
ここまでのまとめ
IA(アーキテクチャ)とは情報を伝える者が相手を理解し、それが伝わり知恵になることで価値を生み出して行く、そのプロセスやアーキテクチャ(を考えること)。
それだけでは何の意味も持たないデータやコンテンツ、広げてしまうとプロダクトを人に伝え届けることを考えるのが IA(アーキテクトの方) の役割。
IA は企業(伝える側)のものであり、ビジネスに直結している。
そこには心が無ければ成り立たない(企業の心とは何か?)。
IA = 愛(= 理解)。
さらに、情報や Web サイトに留まらず、ビジネスそのものをはじめとする他の分野に展開・応用しようとする世界も広がりつつある。
この展開は、アジャイルやデザイン思考と同様の流れなので、いずれ何処かで出会う気がしています。
その辺と IA/UX/HCD のパネルディスカッションのお話は次回(か後日に)。
定番の参考文献。
さらに先へ。
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